【黄河源流S#038】黄河源流に到着!自家製ヨーグルトを食す-走行距離42.3km
2011年07月17日 青海省 /
・・・・そうか。今日は日曜日か・・・。
もうすっかり曜日の感覚はなくなっているが、学校の雰囲気で分った。
昨晩寝る前に、この先の道の状況について副校長に聞いてみたのだが、
ここから先は今まで以上に厳しくなりそうだ。相当危険な場所になるらしい。
何かあればすぐに戻って来いと言われた・・・・が、そんな簡単に戻れないってばぁ(笑)
黄河の源流まであと十数kmらしいので、午前中には着くだろう。と、出発!
2時間ほど走ったところでまたまた遊牧民にお茶に誘われる。
とにかく人が来ない場所だから、たまの来客は必ず招き入れるみたいだ。
おまけに見たこともない自転車だし・・・。
この家でも自家製ヨーグルトをご馳走になった。
そして、、、娘に欲しいほどの可愛い女の子を発見!^^
さて、そろそろお昼だ。
昨晩学校の先生に聞いておいてよかった。
黄河の源流であれば観光地だと思うでしょ?
とんでもない!
ここまでの道のりだって、四駆以外ではまず近づくことは不可能。
四駆でさえ怪しい。
車だけではなく、運転技術や修理技術を持たないままここに来ることは絶対に危険。
オフロードバイクが最適かな。自転車?
ハッキリ言ってそんな事、絶対に考えてはなりませんね。無謀です。笑ー。
で、肝心の源流の入り口標識も道もありません。
目印は廃校(希望小学校の跡地)のみ。
学校横に山に向かって上る獣道を入る。
そこから多分・・・・4kmくらいかな?
この4km進むのに、僕は2時間かかりましたけどね。^^
とにかく必死で自転車を押して・・・
ついに!黄河の源流に到着!
写真をお楽しみください↓
黄河を自転車ごと股にかけてみました^^
思い返せば・・・・
いや、思い返すまでもなく・・・・なんで黄河の源流なんぢゃ?大笑!
あれ?確かさだまさしの影響で中国に憧れたのは・・・・
あれは確か「長江」だったはずでは!?
・・・・細かいことは気にしない。良いじゃないですか!
黄河文明発祥の地!
さだまさしだって来た事がない・・・はず!
そうだ。この写真をさださんに送るとしましょう!
T社の岩崎さぁん!写真をプリントするので、さださんに送ってくださいね!
2時間ほど黄昏てしまった。
多分、、、本当の源流はここではないのだろうな・・・となぜか感じた。
この付近には違いないだろうけれども。
いずれにしても四大文明の一つ、黄河文明。
(最近では黄河・長江文明と呼ばれている)
ここにいるという事実の不思議さ。
別に達成感がある訳ではないが、人間として生まれてきた不思議さや、
その小ささを見渡す限りの草原(標高4600m)で見ながらボンヤリと考えていた。
気がつけば15:00!
先に進まなくてはね、と、丘を下りだした。
途中、JEEPで馬多県から来た4人組とすれ違ったが、
彼らはここに来るまでにパンク4回。エンジントラブル1回。
延べ2日かかったそうだ。自転車で来た人はゼロだそうだ。(本当かな?)
さぁて!次の大きな目的地、ゴルムドまで・・・・えーと・・・・何百km?
とにかく進みましょう!と、気持ちを切り替えたものの、
現実は変わらず、川で道が分断されて思うように進めない。
頻繁に川を渡るので、いちいち靴下など履いていられない。
靴は速乾性のものにしておいて助かったものの
、反面、寒さがまさに足もとから体全体に伝わってくる。
例によって夕方から吹き始める強風に身も心も折れそうだった。
因みにGPSと紙の地図を持っているが、全く合致せず自分の居場所すら良く分らないのだ。
次の村までの距離も分らない。そして日が暮れ始める・・・・。不安が募る。
昨日学校の先生が教えてくれたが、この先にかかっている橋は先日の増水で壊れているそうだし、
その手前の川は増水時には地元の人でも渡る事が出来ないそうだ。
幸い数日間は雨が少ないので「たぶん」行けるだろうと。。。
食糧、水(まぁ、水は川の水で何とかなる)、
そして燃料(お湯を沸かすため=標高4500mのこの辺りには一本も木はないので燃やすものがない) ・・・など、
資源は限られている上に、天気によって左右されてしまうのだから、たまったものではない。
このブログでは意外に遊牧民たちがいるではないか?とお思いになるかも知れないが、現実はそれほど甘くない。
いつになればこのエリアを抜けられるのか・・・。
いつになれば携帯は通じるのか・・・。いつになれば・・・・。
そんな事を考えている内に夕暮れに。
何もない草原にテントを張って寝てみるものの、相変わらず寒くて眠れない。気温は氷点下。
頼む!明日も晴れてくれ・・・・。