【黄河源流S#006】74歳の健脚で茎川県に到着-走行距離125.8km
2011年06月03日 甘粛省 /
・・・・5:30。誰かが部屋のドアをノックしているような音が・・・・。
!!!そっか!昨日の夜あった李さんだ!慌てて飛び起きてドアを開けると準備万端の李さんが立っている。
まだ日が出ていない・・。
一寸待ってもらって慌てて準備を整えてロビーに降りる。
荷造りを済ませると「朝ごはんを食べましょう」と。
旅館の隣のガソリンスタンドに入り、朝から・・・・朝日の中でカップラーメンを食べる。
しかしこれが大正解!いつもなら市場などがあって食べるのに困る事は無いのだが、
走り出してみて分かったが、この先に何もなくひたすら上り坂だけだったのだ。
さて、李さんとのランデブー初日。74歳の走りを見せていただきましょう♪
と、余裕だったのはわずかに1分。・・・・早っーーーー!
いや、マジ追い付けない。いくら僕の荷物が重いからと言っても、
それにしてもすごく速い!坂道を何事もないかのごとく登って行く李さん。
意地で追いついてみせるが、追いついたそばから引き離される。
悔し紛れに「なぁに、最初だけだろ?」と思ったのだが・・・。
結局、終日彼のペースで走る事になってしまった。しかも6時出発。
この坂道を入れて130km近くを走るなんて無理、無理。
だがしかし、結局は走り切ってしまったのだ。恐るべし74歳。
気が付かずに追い越して行ってしまった(大笑)
旅館を出てすぐに登り坂。グイグイと標高を上げて1350m。その後一気に下る。下ったところで昼ごはん。
李さんは「歯の詰め物が取れたから」と言って歯医者に向かい、別行動となる。
今日のゴールを待ち合わせ場所にして、後は携帯で連絡を取り合う事にした。
ちなみに彼は、お昼ご飯を食べたあとお昼寝すると言っていった。
「よし!その時間に先に進んで前に出よう!」といつもよりも早く食べて、早く出発してみた。
1時間あれば15km位は先回りできるはずだ。第一彼は歯医者に寄っている訳だから、負けるはずがない(ひひひ)
午後は「煤の町」。(※街中酷い煤だらけ。道路は真っ黒。空気も真っ黒)そこを通り抜けたあたりで
李さんから電話が入る「TAKAさん!今どこ!?」
・・・・「今どこ!?って聞かれても、説明できないよ。目印無いし、山の中だし」
結局二人が知っている30km先で待っていてほしいという事だったので了解した。
ところが!
電話を切って再び走り出すと・・・なんと!前を李さんが走っているではないか!
あれ?歯医者は?ご飯は?お昼寝は?と???だらけだが、とにかく追いつこうとペダルを漕ぐが、相変わらずなかなか追いつけない。
ようやく追いついて聞いてみると、歯医者に行き、今日は柔らかい食べ物にしなさいと言われたのでバナナにしたんだよね。と。
昼寝はしないの?と聞いたら、今日は涼しいから走れちゃう・・・だとさ。・・・もう参りました。降参です。
ようやく李さんとのペースが合ってきたのは15:00を過ぎる登り坂あたりから。
どうやらさすがに彼もペースダウンしたらしい。それにしても・・・すごい健脚だ。
「す、すごいですね~。でもさすがにペースが落ちましたね」なぁんて話しかけてみたら、
「うん。今日は余裕で到着しちゃうから、少しスピードを落としたんだよね」
・・・・・・・・・・・・完全に負けました。
彼の健脚のお蔭で、19:00には目的地に到着。風呂入って一緒にご飯を食べに出かける。
二人で食べたのは「火鍋」激辛だけど旨い!
食事をしながら彼に言った。このペースは僕には無理だと。短期間の旅ならば頑張れるけれど、
この先1年以上も続くのでこんなペースでは持たない事を説明した。
すると彼から「明日はTAKAさんのペースでやってみよう!」という提案が!
朝も7時に起きてご飯食べて8時に出よう!と。ま、今日は彼に付き合ったので、明日は僕に付き合ってもらうとするか!
部屋に戻り(因みに二人で一部屋)、5分ほど話したら、「明日も頑張るから、先に寝るね!」と言って布団に入った。。。。
その途端(笑)「ん・・・んぐあぁぁぁぁぁ」のイビキが。
えぇ、この日記を書いている横ですごい音がしています。
李さんの事もっと書きたいけど・・・僕も眠くて死にそうなので、今日はここまで!
朝ごはん:5元
昼ごはん:17元
夜ごはん:35元
旅館:70元(140元を半分こ)
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