【黄河源流S#020】倒尚河鎮-標高3820m/走行距離60.9km

2011年06月28日 青海省 /

寝たのは日が出て、テントの中がすこーし暖かくなってから。
最悪な夜だった。呼吸が苦しくて寝るどころではない。心臓がバクバクする。
どうしたものか・・・。高山病については随分調べてきたから対処方法は分かっている。
下って高度を下げるか?  あぁ、、、目の前に峠が見えているのに?
あと300m位で峠だ。そこを越えれば、僅かだけれど下るはずだ。
などと・・・テントの中で頭痛で頭を抱えながら悩んでいると、テントの周りで
羊の大合唱が! 首を出してみると昨日の彼が羊を放牧する為に出てきたみたいだ。

200頭くらいの羊が通り過ぎて行った・・・。

微笑ましいのだが、笑えないほど頭が痛い。
最高の天気だが、体調は最悪。

気合いで走りだしてみたが、まともに漕げない。後は押して歩くだけ。

峠までの数キロに2時間半もかかった。
全く余裕がない中で、記念にと思って撮った一枚。

全く関係ないけど、髪、、、いつ切ろうかね?

ようやく、峠に到着。しかしもう、立っているのがやっと。
気がつけば3820m。なんだ富士山超えてるね。

ここからずっと下りだと思っていたのに・・・。
下っては上り、上っては下り・・・。なかなか標高が下がらない。

昨日の夕方から携帯の電波も通じなくなっている。地図とGPSが頼り。人もいない。

いるのはヤク(毛牛)だけ。
なかなかどいてくれないが、のどかで良い。
別に繋がれているのではない。
僕が通り過ぎるのをずーと眺めていた。
襲われないと思っていても、やはり威圧感がある。

こんな風景を眺めて走っていたら、いつの間にか高速道路に入ってしまった!
しかも中央分離帯があるので、向こう側(右側車線)に渡れない。
仕方なく高速道路を自転車で逆走し始めた。 運悪く数キロ先でパトカーが止まっているではないか!(汗)
こりゃぁ・・・まずい。引き返せと言われるか・・・。

案の定、彼らも僕を見つけて駆け寄ってきた。しかし彼らはこう言った。
「ダメダメ!ちゃんと右側走らなきゃ!」って・・・?え?そういうこと?(大笑)

中央分離帯があるから向こう側には行けないぢゃないか!と言い返してみたら、
僕らが手伝うからホラ! と言って、警官3人+検問で捕まっていた運転手と僕の5人で
自転車を持ち上げ、中央分離帯を乗り越えさせてしまったのだ。
じゃ、気をつけてね♪と手を振られつつ、再び高速道路を走る。・・・・いいのか?おい。
で、結局出口の料金所で大声で怒鳴られた。でも聞こえないふりしてスルー。

到着したのは、これまた見事にさびれた村(鎮)

まるでゴーストタウン。

村一番大きい旅館は一目でわかる。
自転車で漕ぎつけるが、何か様子がおかしい。
よぉく見たら、閉館していた。

近くの売店で宿を聞いて招待所に行く。30元なり。シャワーは別で7元。

ベッドのみの部屋。万年フトンでかゆそう・・・。
なので、寝袋で寝ることにした。

パッと見ると綺麗でしょ?

それにしても、中国では子供が良く働くわ。
ここの娘(小学生?)も実によく働いていた。

ちょうどこの日、フロントにインターネットが開通した。

子供が嬉しそうにパソコンをいじって遊んでいた。

勿論部屋になどLANはない。テレビもない。

あー・・・それにしても・・・・頭が痛い。

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