【黄河源流S#005】西安市を抜けて74歳のライダーと出会った永寿県-走行距離101.8km
2011年06月02日 挟西省 /
10日ぶりの自転車!走れるのかなぁ・・。悩んでも仕方ないのでボチボチっと走り出す。
意外に良いペースで走れる。上海から西安までが僕の第一ステージだったので、
基礎体力が付いたのかもしれない・・と一人勝手に思っていた。
西安市を抜けるといつもの田園風景が始まるが、西安に来るまでに見ていた風景と少し違う感じ。
遠くに山が見えているし・・・。何かが違う。なんだろ?
順調に走ってランチ。ところがランチを食べている間に膝に違和感を感じる。
いつも通り食後は十分に休憩をして準備運動をするのだが、明らかに膝が痛い。鈍痛。あちゃぁー。
少しペースダウンで走ろうと思ったら、すぐに登り坂出現。
そこから・・・・約50kmはずーと登り。究極は7km一直線の上り坂。
着いてみたら思ったよりも小さな町だ。さて、今日は100kmだから100元の旅館だな。
通り沿いの旅館に入ってみるが130元。高い。次に向かう。
あれ・また130元。ダメ次。・・・130元。。。。この町130元均一なのか?あっという間に町を通り過ぎてしまい再び上り坂が始まる。日は暮れる。
そこに最後の一つと思われる旅館を発見!入ってみると100元!ところがネットは無い。
どうしようかな・・・と悩んで振り返ると、気が付かなかったが一台明らかに旅チャリが置いてあるではないか!
おぉぉ!同志がここに居たか!ならば、と思いここに決める。
どんな人なのかをフロントに聞いてみるが、彼らは夜勤なので彼が来た時には居なかったようで知らないとの返事。
仕方ない。中国人だという事だけ分かった。とにかくシャワー浴びてメシだ!
メシは幸い旅館に併設されている食堂があったのでそこで食べる。
と、そこへ・・・明らかに自転車乗りの格好をしたジィ様が登場!
・・・マジ?え?おじぃちゃん?それにしても恰好がサマになっている。髪の毛は真っ白。
しかし肌艶は綺麗だし。。。とジロジロ見ていたら「こんににちわ!」・・・。え!?えぇ!?日本語?
「あなたは日本人ですか?」と聞いている。思わず中国語で答えてしまう自分。
少し話したが、とにかくご飯を食べてから部屋でゆっくり話そうという事になり、1時間後に部屋で合流。改めて自己紹介から。
おじいちゃんは「李さん」僕の名前は「いいたか」と名乗ったが良く聞こえないらしく「タカさん」に決定!
話しを聞いたらこのおじちゃん、凄い。御年74歳!なんと日本大阪で25年も、良いですか!?25年も!
不法滞在で働いていたのです(大笑)08年に見つかって台湾に強制帰国。
その後しばらく台湾で働き、今はフリー。そして中国は勿論、ベトナムなど今でも海外を一人で自転車で旅しているそうだ。
因みに今日は僕と同じ西安を出発して同じホテル。
つまり同じ距離を走っている訳です。しかも!昨日は「華山」(中国四大名山)の山頂まで登山し、その足で100kmを走ってきたとの事。
まったく・・・タダモノではないじぃさんに出会ってしまった。李さんの予定を聞くと、今回の旅のゴールはウルムチだそうだ。
ただルートが違う。話し合った結果、蘭州までランデブーすることになった。
ここから約600kmを74歳と40歳のランデブーだわ。どうなる事やら。
聞くと毎朝6時に出発しているって。無理無理。絶対無理(笑)僕起きるのは7時だもの。
そうか。彼は6時から18時まで12時間走って100kmと言う事か。僕は8-9時間で100kmだから・・・
うわ。2/3のスピードって事か。ま、それもアリだな。ウン。有り。
何事も経験。人生の先輩とこれから約1週間を過ごす事になる。面白くなりそうだわ。
日本語は結局あまり通じない(大笑)台湾語と中国語は似ているけれどはやり違う。
李さんは英語も少しできるので、3か国語のミックスで会話あることになった。これが一番通じる。
お互いの母国語以外になると「聴く」姿勢になる為、意外に通じるんだよね、これが。
さて。明日はさすがの李さんも遅く出発したいと言っていたので、安心して眠れる。
明日も終日上り坂。というか、これから約1か月は基本的に登り坂。
膝・・・大丈夫かな・・・。バンテリンをしっかり塗りこんでおこうっと!
お休み!
朝ごはん:2元
昼ごはん:5元
夜ごはん:40元
旅館:100元
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