【黄河源流S#015】蘭州市から海石湾村へ-走行距離108.4km

2011年06月23日 甘粛省 /

久し振りに走るぞ!と、意気込んだもののやはり足がついていかない(笑)
それでもスタートしてから蘭州市内をグルリと走り、国道105号に入る。

蘭州市内を流れる「黄河」 雨のせいもあってか黄色?茶色?
テレビで見た孫悟空のキャラクターに似ている。ん?逆か?

上っているのか分らないくらい微妙な上り坂を上り続ける。

・・・これがジャブのように膝を攻撃する原因なのだ。
上りには上りの乗り方があるのだが、こう緩々と上っているとつい平たん路と同じように漕いでしまう。

気がついた時には膝の痛さに顔を歪めるほどになってしまった!
ところで、蘭州を出て40kmほど走ってみると、またまた景色が変わってきていることに気がつく。

ホント、中国の庭園もそうなのだが、奥へ行くほど見せ場が多くなるのが特徴だね。
景色は良いのだが、困ったことに村すらない。つまり店が全く無い。

どんどん乾燥してくる

今日は水をたっぷり持ってきているので問題ないのだが、昼ご飯・・・どしよ?(笑)
そんな事を考えていたらポツリとレストランがあったので、駆け込む。

・・・まぁた麺ですか・・・(苦笑) 麺の写真を撮るのも飽きたので今回は無し!
食べ終わってのんびりしていると、目の前を一台の旅チャリが駆け抜けていく。

かなり軽装だが間違いなく旅チャリ。15分ほど休んで追いかけることにした。
30分ほどで食堂脇に止めてある自転車を発見!彼も昼ご飯らしい。立ち寄って声をかけてみた。

おぉぉ!オッサンだ。方角が同じなら、多分今日の目的地も同じだろうと思ったら案の定。
彼はその町に住む友人を訪ねに自転車で行くとのこと。んじゃ、一緒に走りましょうかね♪

午後になるとグンと気温が上がってきた。温度計は35℃を指している。
しかし標高が高いせいで、それ程暑く感じない。日陰に入ると一瞬で汗がひいてしまうほどだ。

午後も相変わらずダラダラと上り続ける。それにしても・・・村が無い。無さすぎる。

一緒に走った彼。路上にあった果物屋さんでスイカを一つ買って半分こ

気が付けば18:00を過ぎている。18:00と言っても明るく、日本でいう15:00くらいかな。
20:00にようやく目的地に到着!彼の友人は、この村でタイヤショップを経営していた。

ミシュランタイヤの代理店だった。
・・・メチャクチャ儲かっているらしい。そりぁそうだ。これだけトラックが走っていて、
そこらじゅうでパンクしているのだからね。

彼の友人のお店

で、その友人と息子と一緒に走った彼とで一緒に食事をする事に。

田舎には田舎の良い店がありました♪ ・・・豚足尽くしです。

旅レポートを読んでいる方から、アドバイスを頂いていたのでガッツリ食べました。
アドバイスというのは「体の痛い(弱い)部分を治すには、その部位を食べるとよい」というもの。
つまり今日は膝と足が痛い。だから豚の足を食べる。という事ですね。これがまた・・・美味なり。

付け合わせ(?)に例の生ニンニクがテーブルにあったので自然と手が伸びてしまう。
それが彼らには大ウケで、みんなでガリガリとニンニクをかじり倒した(笑)

ウケるも何も、うまいものは美味い!疲れも吹き飛びますしね。最近はもう全く匂いなんて気にしなくなりました。
その内に彼らの友人が一人加わり(これは中国では至極当然の事)さらに宴は続いた。
因みに彼らの好きな日本の芸能人は「山口百恵」さんでした♪ 

ひとしきりの歓談の後、タイヤショップの社長の顔の利くホテルを勧めてもらいそこに泊まることになった。
改装直後らしくロビーがとても奇麗! でもネットは使えないし、部屋の中は・・・普通だった。

ただ、熱いお湯が出たのには感動! この辺りは冬になればマイナス20度だそうだ。
そりゃ、さすがにお湯は出るわな。夏だというのに蚊もいないし、夜は半そででは寒いくらいだ。

おっ!星が・・・・多い!標高も2000mくらいだからね。瞬いています。
空気も良い!人も良い!メシも旨い!お湯が出る!
こういう事↑に喜びを感じ続けたいと思います。 

今は熱いシャワーを浴びて、膝にバンテリンを擦り込んだところです。
明日は・・・いよいよ青海省です。実は省境まであと2kmなのです♪

次の町がいよいよ最後の町か・・・。

PS:オッサンと言ってしまいましたが、一緒に走った彼、41歳でした・・・汗。

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