【黄河源流S#049】再戦高山病!明けない夜はない・・・と信じたい

2011年08月14日 青海省 /

案の定。やって参りました。激痛が。
いつもの通り、頭をマットに押し付け、両手で頭を抱えている。
因みにいつもこの体制になってから目が覚める。
でも、朝になれば治まる事は分っている。時間との戦いだ。

大抵、この痛みが襲ってくるのは明け方だ。

あと・・・・何時間だ?と、時計を引き寄せて見て愕然とする。

まだ23:30。。。。。。。。
あと、、、7時間以上苦しまなければならないのか!

途端に吐き気が・・・・。
思わずテントから首を出してリバース・・・。
あまりの頭痛に体が拒否反応を示しているのか?

その後も一秒たりとも治まる事を知らない頭痛を抱えたまま朝を待った。
夜が明けてきたのを感じた瞬間、気を失うように眠りについた。

8時ころ、ふと目が覚めてテントから首を出すと、雪は無く小雨が降っている。
空は暑い雲で覆われている。トイレに行こうと立ち上がるが、眩暈でまっすぐ歩けない。

フラフラになりながらテントに戻り再び眠りに落ちた。
小一時間くらいしただろうか?人の声が聞こえる。
外を見るとチャリダーがテントに向かって手を振っている。

そうか雨は止んだか・・・。彼らもまたラサに向かう3人組。
彼らと暫く話すうちに頭痛も治まってきた。

よし!出発しよう!どうせ今日は下りしかないのだから。  

しかし、テントはびちゃびちゃ。これ最悪なんだよね。
濡れたテントを撤収するほど嫌な作業はない。
結局30分以上かけてテントを畳み、出発準備完了。

横にそびえる山は、熱い雲に覆われているが、所々昨夜の雪が見える。

山には雪。そしてテントがなびく強風

昨日と同じく、下り坂なのだが向かい風が強くなかなか進まない。
試しに逆走してみたら、全然上りの方が楽だった! 

天気も回復して絶景が

岩山が風化し、砂が麓に蓄積される。
あと数1千年後にはこの山はなくなるだろう。

途中ですれ違ったチャリダー

左はイラク人(奥様が中国人) 右は中国人。共通語は中国語♪
彼はオオカミ対策にツルハシを自転車に括りつけていた。

それでもあと200km弱。ギリギリ到着できるだろう。
というか、1mでもいいから標高を下げたい一心だった。

脇目も振らずに走る(押す) 

20:00。ゴルムド駅前のホテルに飛び込んだ。標高は2,900m。
急に食欲が出てきた。
大盛りチャーハンをガッツリ食べたら、ものすごい睡魔に襲われた・・・・

・・・・・今夜は。。。。大丈夫なはずだ!

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