【黄河源流S#039】標高4800mの草原にて-走行距離70.9km
2011年07月18日 青海省 /
ひと晩中眠れないほど寒かった。ひたすら朝日が昇るのを待ち望んだ。
午前6:00に東の空が明るくなり始める。
雲も少ない!晴れだ!食料も燃料も残り僅かだ。
アテにならない地図とGPSによれば、あと100km位で村に着けるはず。
今日一日で頑張れば、何かが補給できるはずだ。
今日は・・・・走るぜ!と気合を入れる。
いや、これ、結構マジで気合いを入れましたよ。
だって、現実問題として食べ物が尽きそうなのです。
おまけに燃料のガソリンも。
前にも書いたとおり一日の消費カロリーは(多分)9,000Kcalくらい。
これは運動量だけで算出した結果。これに加えて寒さで消費されるカロリーもある。
川の水に浸かっているので相当な体力を消耗しているはず。
日本と違って、軽くてハイカロリーのドライフーズなどは中国では買えないので、
ひたすらインスタントラーメンに保存肉そして甘いもの。・・・のみ。
満腹感を得るべく、インスタントラーメンは1/3位はそのまま食べて、
残りをお湯でラーメンにして過ごしています。
それでも食料が尽きそうになっている上に、
次の村までの距離もハッキリしないのですからね・・・。
本当に不安です。
なので今日はくじけずに真剣に走らないと!と本気で思った訳です。
ところが・・・笑。
気持ちばかり進むつもりでも体が言う事を聞いてくれない。
加えて砂利道は今まで以上にひどくなり、ガレキ道となってしまった。
いくつかの峠ではついに標高4800mにまで高くなり、
運動量と酸素量が全然合わない。
それに・・・・栄養のあるものも食べていないしね。
空に舞っているのは、安全祈願の守り札・・・
あ、元気そうに見えます?^^
気持ちは前に行きたいのに・・・それを阻む冷たい川
それでも今日は運良く(?)遊牧民の家にも遭遇せず、
お茶で足を止める事もなく、ひた進む。
終盤に近付いているからか、
峠も多く苦しいものの、代わりに最高の景色を満喫する。
それにしても・・・次の村の気配がない。
ひょっとして道を間違えているのではないか?と不安も過る。
日が傾いても今日は走ると決めているので必死に走る。
結局、21:00に諦めてテント設営。
ここは・・・・どこだ?
残り少ない食糧を侘しくテントの中で食べる
(注!テントの中でコンロの使用はNGですよ)
ちょっぴりではなく、本気でやばい・・・と感じ始めた。
明日・・・・着けるのか?というか、この道、合っているのか?
いつもの寒さに加えて、別の寒さも加わって・・・・心底寒い。