【黄河源流S#028】共和県→河か県の旅路はみぞれ-走行距離82km

2011年07月06日 青海省 /

昨日の天気予報通り・・・
明け方から雨のようなみぞれのような・・・
が降っていました。

あぁ・・・6日も滞在か・・・と思ったのですが、
このままではイカン!という気分になりって出発する事に。

すると天気も味方してくれて、空が明るくなり始めたのです。
どうせ雨は降る時には降る。
どうせ2年近く外で暮すのだからこんな事はむしろ当たり前なのだね。

ただ、体調が悪いというのが困りものなのだが、、、
運動すれば治るか?くらいの気持ちで行きますかね。

共和県から先は砂漠地帯、高原地帯。民家も無ければ旅館なんて無い地域。
走り始めてすぐに荒野が広がり始めた。

遮るものも無く恐ろしいほどの西風で思うように進まない。

この西風のお陰で、雨雲が取り払われていく。

強風のお陰で、雨雲が取り払われていく!
強風にギブアップ! すすまねぇ~

走っても走っても・・・・家も無ければ店もない。
時折トラックが走り抜けていくだけ。6日ぶりの走行にはなかなか堪える。

う~・・・。癒されると言いたいところだが・・・
所々に見られる「オアシス」  馬も羊も人もここで水補給。

おっ!?いよいよ今日の目的地に到着か? 
看板には「草原第一の鎮へようこそ!」と書かれている。

ま、分っていたとは言え、僅か数百メートルの村。トラック野郎の休憩する村。
出来れば少しでも距離を稼ぎたい。雨雲との競争。明日は4500mまで上るのだから・・・。

という訳で、とりあえず夕食♪ これは初めてのドンブリご飯!↓

付けて「羊肉ぶっかけ茶漬け」肉の中にある白いのは羊肉の脂。
これはもう一度食べたい!

因みに、メニューも中国語では無くなりました。

村の子供たち
夕飯を食べ終わて19:00。  この辺では19:00でこのくらいの明るさです。
さぁて、ここからひと山越えるかどうするか・・・。食堂の人に聞いてみると(普通語が通じないので身振り手振り)
この山にはオオカミさんがいらっしゃるらしい。この村に泊まって明日朝早くに出て行った方が良いと。
そりゃぁそうだけど・・・・・。あと1時間は走れる。という事で、先に進む事に。
食堂のおばちゃんが「とにかく民家があればそこに泊めさせてもらいなさい」と何度も何度も繰り返してくれた。
上り始めて1.5時間。そろそろ暗くなるので真面目にネグラを何とかせねば。
と、道路脇に民家を発見!すかさず入り込んで庭先にテントを張っても良いか?と尋ねるとニッコリとOK!
ここなら安全だ。馬も牛も犬もいるし。

ここの家は多分宗教熱心なチベット族のご家庭。良く分らん放浪者に、心から対応してくれた。
ここのお父さんが普通語が少しだけ話せた。
外でコーヒーを沸かして飲んでいると、部屋に入ってお茶でもどうぞ?とのお誘いを。

みんなで写真を撮ろうとすると、お父さんお母さんは一番綺麗な帽子を取り出してかぶり、
子供たちに衣装(正装)を着させた。後ろの写真は「ダライ・ラマ」。
僕の右の人は息子さん。ろうあの方だったが、彼と一番良く話した。
言葉が通じないと言う事なんて大した事ではない。大事なのは聴く耳と心、話そうとする勇気。
彼は一生懸命に青海省の良さと、今まで自分が旅してきた中国を語ってくれた。
僕も今までの旅の写真を彼らに見せてあげた。
Google Earthもキャッシュに残っていたので、ネットがなくてもある程度は見せてあげられた。

部屋の中には、ダライ・ラマを祀るもでいっぱい! 外観からは想像できないほど清潔!お香の香りも。
不思議な安心感と抱擁感。旅を始めて以来初の親近感。
心も体もここにきて少し疲れてきているのかもしれない。

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