【黄河源流S#010】会ニン県で卓球をしてネギを食す-走行距離76.2km
2011年06月07日 甘粛省 /
晴れ 最高気温37度
7時に起きたが、外はまだ夜が明けきれていない。
そうか・・・そろそろ時間の感覚をずらさなければならないな。
8時に起きて9時出発で夜は19:00まで走るパターンにするか・・・。
などとまどろみながら考えていたら、例のおじいちゃんから電話。
出るや否や「TAKAさん!どこ!?」(笑)
旅館の名前を言ったらすぐに電話が切れた。10分後・・・。ドアを叩く人がいる。そう!勿論じいちゃんだ!
あっぱれ。相変わらず6時に出てきて8時にここに着くとは・・・。
慌ただしく入ってきて、「TAKAさん!今日は走るの?」
「うーん。走るけどお昼くらいからだな」
「あ、そ。じゃ僕は先に行くね!」と、颯爽と走り出していった。
マジで根性入っている爺様だわ。
で、予定より早く10:00頃に出発した。今日は80km位だし普通に行けば夕方に着くし。
しかし面白いくらいに景色が変わってきた。そして空気がとても乾燥している。
グランドキャニオンは更に深みを増してきた。
今日はこの旅始まって以来の最短距離走行。しかも殆ど下り。
お昼前に道路脇で卓球をしているのが目に入った。丁度商店もあるので休憩することに。
じぃーっと卓球をしているおっさんたちを見ていたら「一緒にやろう!」と誘われ、そのまま3ゲーム程一緒に遊んだ。
変な自転車野郎だと思われているのが良く分かる。案の定、ひとしきり卓球の試合をした後質問大会が始まる。
しかし・・・・方言が強くなってしまって聞き取るのが難しい!なんとか一言ずつ解明して会話を成り立たせた。
その内にメシでも食べていけよと、お家料理を頂く。どんぶりに添えられた長ネギをかじりながら食べる。
このネギが・・・旨い!かじった瞬間だけ辛みがあるのだが、その後が甘い!洗っていないネギだけど、そんな事関係ない。
色の濃い美味しい生ネギを食べながらの麺は最高だった。食べ終わる頃になってようやく外国人?と聞かれる(大笑)
最近のパターンですね。ワラワラと人が集まってきたし、キリが無いので走り出すことにした。
なんだかんだと2時間くらい遊んでしまった。
そこからが怒涛の登り坂の始まりだった。お腹が窮屈で走りにくい。30分ほどでギブアップ。
丁度眺めも良い木陰で休むことにした。自転車を立てかける場所もないので、珍しくスタンドで自立させた。
・・・まさかこれが悲劇を生むとは・・・。
自転車を止めた道路の脇にV字型の側溝があり緩い傾斜が付いている。
その斜面をリクライニングチェアーのごとく体を預けているうちに眠くなってきてしまった。
逆らわずに30分ほど昼寝をしていたら突然!自転車が側溝に落ちてきたのだ。
完全に天地がひっくり返ってしまっている。。。フロントバッグの荷物は散乱してしまっている。
しばらく呆然としてしまったが、気を取り直してクソ重い自転車を元に戻し、側溝から道路の高さまで持ち上げたのだが・・・。
被害はハンドルに固定していたGPSと携帯を止めていたホルダー。 あぁぁぁ・・・(涙)
※写真下にあるヘコミ見えますか?
自転車の下で寝ていなくて良かったー!下敷きになっていたら冗談ではなく大けがでしたわ。
眠気も吹っ飛び走り出すものの、まだまだ永延と続く登り坂。
16:00頃に峠に到着したあとは下り坂。しかし途中で李じいちゃんから電話が入り、次の町のホテルが全部満室との事!
彼はそのまま次の町へ向かうらしい。。。
満室の理由は昨日と同じ。大学入試の為に学生に占拠されているとの事。
俺も次の町まで行かなきゃならないか?走れない事は無いけれども翌日に影響が出るから、
テントでも良いから次の町で休みたい。18:00に町に到着。昨日と同じ様な小さな町。
旅館が数件のみ。
ところが、運よく一部屋だけキャンセルされた部屋が出て無事泊まることが出来た。
またしても外国人第一号のお客だそうです。
すぐに李じいちゃんに連絡したけど既に30km先まで走っており、次の町に泊まるとの事。
それにしてもじいちゃんスゴイ。一日で僕の2日間+αを走っている事になる。
74歳に完敗ですな。。。
昼ごはん:村の人にご馳走になりました
夜ごはん:19元
ホテル:200元
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